9/9-10に神奈川県で開催された、『第21回日本神経理学療法学会学術大会』に、参加してきました。

ポスター発表では、『感覚性の運動失調を呈した症例に対する、足部機能改善から、歩行立脚期の安定を目指した報告』という演題を発表させていただきました。昨今、運動失調に対する効果的な方法として重錘負荷や弾性緊縛帯、Frenkel体操などが挙げられています。その中で、上伊那生協病院の特色である姿勢・動作の分析から患者様の個別的な要因に対する介入を行った報告をさせて頂きました。ディスカッションでは他病院の職員と活発に話し合いを行うことができ、「患者様の個別性を分析し介入を考えていくことが大切ですね」との言葉をいただくこともありました。

また全国各地の病院や施設で行われた研究報告や演題発表、講演を聴講し、日々発展していく神経理学療法の分野を実感するとともに、様々な意見の交換、交流を行うことができました。

今回の学術大会のテーマは「臨床知への歩み-学際性への架け橋-」でした。各療法士が日々向き合っている臨床経験、より良い医療を行われるために進む研究・知識を学術大会という場で共有する重要性を再確認するこができました。改めて、発展する医科学の知識や技術とともに、目の前の、患者様の個別性を大切にする重要さを実感し、今後も上伊那生協病院の特色を生かしながら患者様の支援に取り組んでいきたいと感じました。

来年は福岡県で行われる予定です。当院からもまた新たな報告ができるよう、日々の患者様とのリハビリ・臨床に取り組んでいきたいと思います。

 

上伊那生協病院 回復期リハビリテーション課 理学療法士 田畑遼