自動車運転意見交換会

12/27(水)に真田自動車学校教習指導員の宮下卓也先生と当院の出口医師を含む運転支援チームスタッフでオンラインにて意見交換会を行いました。

宮下卓也先生は理学療法士として病院勤務の際に自動車運転支援に携わっていました。医療分野で自動車運転支援に携わる中で地域を拠点に運転支援に携わりたいとの想いで現在教習指導員として障害者の運転支援を行っています。

意見交換会内容は

・当院の運転支援の特徴、自動車運転再開1年後の電話調査アンケート結果

・PT免許を有する教習指導員による自動車学校での障害者運転支援

などを中心に日々運転支援に携わる中での疑問等意見交換をさせて頂きました。

 

宮下先生からは医療分野との情報共有が地域での運転支援を行う際に具体的に運転課題に対し自動車講習が行えるとお話がありました。また実際のペーパードライバー講習の様子では医療分野では評価ができない路上での課題や運転技術の指導等についてお話を伺いました。自動車運転は自己認識が大切で評価方法についても話を伺い、今後当院での運転評価に取り入れていきたいと思います。

今回の意見交換会で、医療分野と地域との連携も課題であると感じました。多くの患者さまに安全な運転支援が行えるよう連携方法等模索しながら関わっていきたいと思います。

上伊那生協病院 運転支援チーム 作業療法士 中野 龍美

 

企業とのコラボ学習会 地域移動支援 セニアカーver

寒さ深まる今日この頃、兼ねてより計画していた企業とのコラボした学習会企画がようやく実現できました。

※一度、感染状況を踏まえての延期があったので…

 

その名も「運転と地域指導支援 セニアカー学習会」です。

 

脳血管障害罹患後の運転評価に携わる施設数の増加(OT協会より)や、世間的も高齢者運転、返納後の移動支援への関心が年々、高まっているかと思います。ですが、医療機関として運転支援に関わることができるのは、診断書発行前の運転評価の機会に関わることが主であり、退院後に移動支援に関わることは実際的には難しいことが現状です。

今回、退院支援するにあたって、屋内歩行はなんとか自立したけれど、さすがに屋外歩行は一人では難しい。でも、1人暮らしなのでコンビニやスーパーに買い物に行きたい。そうだ、(父親が使っていた)セニアカーを使いたい。という要望に沿って、退院時に一緒にセニアカーの試乗評価を行いました。このケースの経験を通して、福祉業者とメーカーさんとの連携を図る機会があり、ぜひ、この経験を他のリハスタッフとも共有したいという思いで、相談したところ、今回の学習会につながったことがきっかけでした。

  

地域の移動支援といっても、手段や方法は様々だと思いますが、今回はセニアカー、電動車椅子中心に、どういった方が対象になるのかを症例として提示していただり、実際に見て触れての試乗体験の機会を設けさせていただきました。最新機器の紹介もあり、アパートの一室で小回りが効き、車いすの概念を覆すデザインの「WHILL」や、電動と手動を切り替えられる車椅子、驚いたことにパワーアシスト機能で介助者が押す力がほとんどいらず、坂道を片手でスイスイと昇降できる車椅子「JWアクティブ」などの紹介があり、ここ数年、福祉機器の進化を感じる機会でした。

また、セニアカーについても、実際の提案にあたって、介護保険でレンタルにあたっての保証内容(保険やメンテナンス)など、企業の方と直接的にレクチャーを受ける機会となり、今後の退院支援などで移動手段として具体的な提案につながればよいなと思う次第でした。

     

病院では目の前のケースにとって何ができるか、とことん突き詰められますが、病院から地域というフィールドに視点を向けたときに、「環境」という視点を踏まえて何が提案できるかということが考えさせられました。そういったときに、まず知識として持ち合わせているか、症例として経験をしているかで、退院後の生活の選択肢を大きく変えられるという感想をもつことができ、非常に有意義な経験となりました。

 

今回、協力いただいたサクラケアのスタッフの皆様、福祉機器メーカーのセリオ様には感謝の言葉しかありません。ありがとうございました。

全国介護老人保健施設大会 宮城へ参加しました

11/21・22に宮城県で行われた全国介護老人保健施設大会へ参加し,「当施設における歩行自立基準作成に向けての取り組み」という題で口述発表をさせて頂きました.緊張感のある中での発表でしたが,はびろの里へ移動してから約2年間療養棟リハスタッフと共に取り組んできた内容でしたので自信を持って発表させて頂きました.口述発表という経験だけでなく,題名の付け方や見せ方等様々な事を学ぶ機会となりました.

また,人員不足というはびろの里の課題に対して,同じ様な課題をもつ施設の発表や業務改善にどう取り組んでいるのか直接お話しも聞かせて貰う事が出来ました.伝達講習を行う等皆さんと一緒に課題解決に向けて取り組んでいければと思います.

この度この様な経験をさせて頂き本当にありがとうございました.

老人保健施設 はびろの里 理学療法士 酒井崇行

 

脳卒中に対する臨床上肢機能アプローチ

日本作業療法士協会会長 山本伸一先生編著の

「PT・OTのための脳卒中に対する臨床上肢機能アプローチ」~弛緩から痙性・失調・肩の痛み、高次脳機能障害等に対するMovement-Therapy~

が三輪書店さんから発売されました。

第2章 支援技術 1    症状別への実践 5失調症 「②体幹を中心としたActivity・生活への展開アプローチ」の項目を 当院作業療法士橋場美樹が執筆しています。

臨床で悩みがちな疾患別症状に対して事例を通して介入の視点が掲載されているため、臨床家にとってわかりやい1冊です。

 

地域の健康づくりの様子をお伝えします♪

地域の健康づくりにも当法人のリハビリスタッフが多く活躍しております!

ここ最近は、班会や地域の健康づくり活動が大変活発になり、「より専門的な話を聞きたい!」と、職員の要請も多くありがたい限りです。

一部の活動を紹介していきます!!

① 辰野町秋まつりボランティアセンター 小田切みのりさん(病院・作業療法士)

20名ほどのご参加があり、認知症予防・健康づくりの体操を実施しました!

② 箕輪町松島 百縁カフェ 浅川佳澄さん(病院デイケア・作業療法士)

毎月行っている松島百縁カフェですが、今回も認知症予防に関する体操を実施しました!

③ 第4回上伊那健康づくりセミナー

約半年に1回実施しているこちらのセミナーですが、今回は元生協病院職員で、現在きみづか整形外科所属の渋谷佳樹さん(理学療法士)を招き、ご講演いただきました!

④ 生協病院健康まつり

約4年ぶり開催の健康まつりですが、医療講演に元生協病院職員で、膝のエキスパート、加納拓馬氏(元生協病院職員・理学療法士)をお招きして開催しました!

⑤ 上伊那退職教職員の会 中村一希さん・倉田学さん(病院・理学療法士)

「冬に向けて必要な体作り」をテーマに、当院の理学療法士を派遣して実施しました!ただ講演を聴くだけでなく、クイズ形式にして体験してもらうよう工夫されました!

⑥ 伊那市中学生キャリアフェス2023 有賀康大さん(組合員センター・作業療法士)

伊那市の全中学2年生を対象とした、「伊那市中学生キャリアフェス2023」に、上伊那医療生協としてブースを出展しました!看護や介護、リハビリなど当法人の強みを生かしたブースに大勢の皆さんが寄ってくれました!

 

 

ユニットケーススタディー

今日はユニットケーススタディーでした。

回復期リハビリテーション課では回復期リハ病棟を4つのユニットに分けてチームで担当しており、今日はA西ユニットの患者さんのケーススタディ-でした。

上肢の痙縮が強い患者さんでしたが大槻利夫先生(ボバース上級講習会インストラクター・神経系専門理学療法士)の指導のもと1時間の介入で上肢の痙縮が緩み、指の動きがわずかに出現し患者さんも変化に驚かれていました。ユニットスタッフみんなで学び、みんなが技術習得することで今後さらに改善が期待できます。

ケーススタディーのあとは実技練習をみんなで実施しました。最近中途入職された既卒のOTさんも患者さんの大きな変化に大変驚かれて熱心に実技練習をされていました。

患者さんとの合意目標が達成できるように、私たちも日々、ブラッシュアップしていきたいと思います。

上伊那生協病院 回復期リハビリテーション課 橋場美樹

変形性膝関節症の勉強会が行われました

10月28日(土)

上伊那生協病院リハビリテーション部では、外部講師の加納拓馬先生をお招きして、「変形性膝関節症の研究最前線 OA疾患に対するリハ診療のすゝめ」と題して勉強会が行われました。

加納先生は、上伊那生協病院で理学療法士としてのキャリアをスタートされ、現在は埼玉県のクリニックに勤務されており、臨床業務のみならず研究や学会発表も多数行われております。膝関節の研究が国際誌のジャーナルに掲載されるなど幅広くご活躍されています。

今回、リハビリテーション技師を対象として現代医学における最新の知見を交えながら、変形性膝関節症に対する医学的診断に用いられる検査や罹患者の特性、膝関節の変形を進行させる因子と予防・改善策についてご講演いただきました。

本邦における変形性膝関節症の罹患者は約3000万人と推定されており、実際の臨床現場で膝の症状に困っている方に直面することは多々あります。

講義の中では、膝関節の疼痛の具体的なメカニズムやそれに対する治療の実技を行っていただき大変貴重な機会となりました。

また、内側半月板後根損傷(MMPRT)がOA進行のリスクファクターになることなど、聞きなれない言葉ではありましたが改めて学ばせていただくことが出来ました。


講義の最後に、研究や多数の学会に参加されている加納先生からチャレンジすることの大切さについてもお話をいただきスタッフ一同、大変刺激になりました。

今回学んだことを日々の臨床に活かし、患者様に少しでも良い治療ができるよう更なる知識・技術の研鑽に励んでいきたいと思います。

上伊那生協病院 理学療法士 岡部高明

2023年度 学術運動交流会(法人リハ)を開催しました

10月21日(土)、2023年度 法人リハビリ部門学術運動交流会を開催しました。

スタッフ数が70人参加ということで、病院の会議室などを貸し切り、10会場を用意、病院と在宅スタッフが混合し、医療と介護の垣根を越えて、意見交換させていただきました。

 

この間、オンライン形式で交流をとってはいましたが、直接、顔を合わせての交流では、より深く知識を共有できる場であり、各会場ともに活発な交流が図れたと思います。

 

医療保健分野では、症例ベースに、動画を交えて治療場面のプレゼンを行い、ターゲットに対しての課題共有を図ることができました。また、症例ごとに退院に向けて、具体的な在宅での関わりなどを通して、在宅スタッフにアドバイスを求める光景もみられ、知識と経験を深める機会となりました。

介護保険分野からは、久しぶりに医療分野のスタッフとの関わりが持てたことで、良い刺激になったという感想がありました。医療、介護、障がいと多岐に渡る医療生協で各スタッフが様々な場面で対象者と向き合っている姿に勇気をもらうことができ、明日からの臨床の活力にできればと思います。

 

毎年続いている企画ですが、その年その年での色があり、スタッフ一人ひとりの成長やモチベーションに触れる貴重な法人リハの一大イベントとなっています。こういった経験を糧に、個々の臨床活動につなげていければと思います。

法人リハ 交流会係

はびろの里 OT 小原 貴之

上伊那生協病院 OT 小林 和宏

スウェーデン・ボバース上級講習会参加報告

2023年6月、スウェーデンのマーストランドで開催されたボバース上級講習会を受講してまいりました。(受講者は日本からの他、エジプト、イタリア、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーと北欧のセラピストを中心に大変国際色豊かな講習会となりました。)

私自身初めての海外講習会への参加となりました。またここ数年コロナ禍の中、国内のリハビリテーションの講習会はオンライン研修会が中心となっている中で、対面講習会で尚且つ世界のセラピストと共にディスカッションし、治療実習、実技練習など一緒に行えたことは大変貴重な機会となりました。

同じように日々の臨床に悩み、それでも目の前の対象者に対して「なんとかしたい」「障害をおっても個々に持つ潜在能力を引き出したい」といったチャレンジする思いは集まったメンバー世界共通であり、言語だけではない想いを感じることができました。またボバースコンセプトはこのコロナ禍の中でも止まる事なく発展し続けていることを肌で感じ、自身の知識をアップデートできる時間となりました。

海外での講習会への参加は初めてであり、英語も踏まえて不安は大きいものでありましたが、講師や他の受講生ら北欧メンバーは温かく、自身の拙いスキルに対してもディスカッションの幅を広げてくれたため、ホスピタリティーを大いに感じることが出来た素晴らしい講習会になりました。

最後に

今回の参加は言語、技能すべてにおいて挑戦でありました。単なる経験で終えるのではなく、日々の臨床場面に還元すること、そしてリハビリ部門全体の研鑽につなげていきたいと思います。

上伊那生協病院

理学療法士 宮沢 規章

 

 

健康は地域のコミュニティから!班会講師をしてきました。

上伊那医療生活協同組合では、現在 組織活動強化月間中です。

ペア支部である辰野支部で行われている班会に、講師として作業療法士の松澤が参加してきました。

こちらの班会は、とてもお元気な奥様方が多く、「スクエアステップ」「バランスボール」をとても活気ある雰囲気でを行われていました。私もやらせていただきましたが、これがとても難しい!😂

私は今回「認知症予防について」の講義と、認知症予防体操を行わせていただきました。皆さん熱心に聞いてくださり、質問も多くいただきました。       特に、”難聴”は認知機能低下が起こりはじめる大きな要因となること。脳は使おうとしないとどんどんサボってしまう臓器であることは、「どきっとした」とおっしゃられていました。

認知症予防体操では、コグニサイズ シナプソロジー  を行い、頭と体を使いながらたくさん笑おう!を体現してくださる大盛り上がりでした😊🙌

国・県の名前を言いながら、お手玉キャッチボール 🖐

投げる人が 「国」or「県」 と言って、受け取る人が 「日本」「長野県」と言いながら受け取ります。                            咄嗟に出てこないのがまた面白いし、頭の運動になります!↓

たくさん笑ってお話をしたり、他者とのコミュニティの場に出ていくこと。これは、フレイル予防だけでなく、認知症予防にとても効果的です。

笑ったら体が熱くなってきた!これは孫とも出来そうだね!                  こんなのは初めてだ! 来てくれてよかった!とうれしいお言葉もいただきました。

今回、班会に参加させていただき改めて、地域の方々のコミュニティが健康増進に繋がっていること、生協の組織は組合員さんや地域の方々に支えられていることを感じました。未熟ではありますが、このような形で地域の方々の健康増進のお手伝いをさせていただき良い機会になりました。

 

上伊那生協病院 回復期リハビリテーション課 作業療法士 松澤きらら

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