先日7/1に「拘縮・褥瘡・嚥下に影響するベッド上の姿勢ケア ポジショニング/ギャッチアップのあり方」に関して、大渕哲也PT主催の勉強会に参加した当院百瀬PTによる伝達講習会を開催しました。私たちが関わる患者様の中にはベッド上で過ごす時間が多い方もいらっしゃる中で、リハビリテーションの時間以外も24時間、365日の生活場面における身体管理は重要と考えます。いわゆる不良姿勢、良くない姿勢が呼吸や筋緊張、精神的状態、排泄面にどう影響を与えるのか、ベッド上でのポジショニングはどうすれば良いのか、講義・実技を経て活発にディスカッションが行なえました。

ディスカッションでは「食事姿勢でも自ら食べる姿勢と食べさせてもらう姿勢は違うのではないか」、「最近の福祉用具として自動で対向(姿勢を変える)できるエアマットがあるがどうか」、「普通のマットとエアマットの違いに対しどうポジショニング検討すれば良いか」など、今回の内容から発展して多くの疑問が挙げられ、それに対し議論することも出来ました。

私たちは患者様の「やりたいことが出来る」、「良くなる」、「痛い・苦しいことが少しでも楽になれる」ことを達成できるために日々勉強し、リハビリテーションの質の向上を図っています。しかしリハビリテーション以外の時間でも私たちが関われることが多くあるという事をこの伝達講習会を通して学ぶことが出来ました。

当院では学習係を中心に1年間を通してリハビリテーション部門のスタッフ全員が伝達講習会を開催できるように進めております。今後も学習会・伝達講習会を継続して開催し上伊那生協病院のリハビリテーション、延いてはリハビリテーション病棟の質の向上に努めて参りたいと思います。

上伊那生協病院 理学療法士 伊藤俊一