7/18、19に長野市の北信運転免許センターで行われた、警視庁式運転適性検査K-2の検査者資格取得・指導者養成を目的とする『運転適性検査・指導者養成講習』に当院から作業療法士4名が参加してきました。
警視庁式運転適性検査K-2とは、心理的特徴を検出する検査で、自動車運転における事故傾向と関係性の深い要素である、①動作の正確さ、②動作の速さ、③精神的活動性、④衝動抑止性、⑤情緒安定性について、資格を有する検査者が簡易な検査用紙を用いて検査し、その判定内容に基づき、個々の被検査者の適性または欠陥を補完する運転を具体的に指導・助言することによって、事故防止を図る事を目的とするものです。
2日間に渡ったプログラムでは、実際にK-2検査を実施しながら自動車運転における性格傾向や検査の実施方法、結果の解釈や指導方法等を学びました。また、その他ドライブシミュレーターや反応検査等、多くの実技を交え自らの適性も知りながら学ぶことができ、とても充実した研修会となりました。
患者様の自動車運転再開支援を行う中で、身体機能や高次脳機能障害だけでなく、その方の性格や人柄から「なんとなくこの方の運転は心配だな」と感じていても、それをご本人やご家族に説明しにくいところがありました。K-2を導入し、性格傾向や運転適性が数値として目に見えるようになることで、ご本人やご家族と課題や注意点を共有しやすく、より安全な自動車運転再開に繋がるのではないかと考えています。
今回学んできたことを活かし、患者様がより安全に自動車運転再開できるよう、今後の支援に努めていきたいと思います。
上伊那生協病院 作業療法士 渡邊滋美
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