8月28日 千里リハビリテーション病院より増田知子理学療法士を講師としてお招きし、
「脳卒中者に対する下肢装具の活用と運動療法」と題してご講演頂きました。
脳卒中者の歩行の問題点や脳が障害を受けて回復するまでの段階をご講義いただき
回復段階に合わせた下肢装具の使用方法をご紹介いただきました。
また、長下肢装具を用いた運動療法を神経科学の側面から科学的根拠に基づいた最新の知見も合わせてご紹介いただきました。
講演の中では、長下肢装具のメリット・デメリットについてもお話ししていただき、長下肢装具を使用すれば必ず良くなるわけではなく、治療方法の1つであり、あくまで道具の1つであるという事も増田先生はおっしゃっていました。
講演後には実際に長下肢装具を用いた歩行介助方法のレクチャーをして頂きました。
私は被検者として介助歩行を体験させていただきましたが、長下肢装具を使用していれば、誰でも同じように歩行介助が出来るというものではなかったです。介助者も全身を使いながら、リズミカルに歩行が行なえるように誘導する必要があり、長下肢装具を使用する事も簡単な事ではないなと実感しました。
今回、長下肢装具について勉強する事ができ、当院スタッフの治療の幅や考え方の選択肢も増えたのではないかと思います。
一番は患者様一人ひとりの個別性を評価し、目の前の患者様に最善の治療法を提供するため、日々の臨床におけるモチベーションを高める良い燃料になったと思います。
遠方よりお越しいただき、ご講演頂きました増田先生に感謝いたします。
上伊那生協病院 理学療法士 清水伸一
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