先日、当院の回復期リハ病棟を退院された方から素晴らしいお手紙をいただきました。御本人様・御家族様より、了承を得ましたので、紹介したいと思います。
上伊那生協病院の皆様へ
私は昨年の秋から、両足に違和感を感じ、日を重ねるごとに悪化し、冬になって両足とも自分の自由にならない状態で、立つことすらままならなくなって、自宅近くの病院に入院しました。その病院で、『広汎性脊柱管狭窄症』という診断を受け、生協病院のリハビリの話を聞きました。安全かつ効果が高いとの事の説明を受け、信じてやってみようと決心しました。絶望しかなかった私の心に明るい灯がともされたことは確かです。入院をして、リハビリを受けて驚かされたのです。
人の手のみで筋肉の活性化を進め、自然体のなかで再び筋肉がよみがえってくるのです。今までこんな療法が有ることすら知らなかったです。
~中分略~
入院する前は、「難病」と国から指定され、『治る見込みはない』とレッテルを貼られた私の足が、3ヵ月経過した頃より、上体が足の上でビシッと収まるようになりました。足がまるで歩くのを待っているかと思われるくらいの感が、体中を駆け巡っているのです。何とすごいリハビリでしょう!そこから2か月の間で歩けるまでに体を作り変えたすごさ!
~中分略~
この機会をくださった院長はじめ、スタッフの皆様に対しての感謝の思いも忘れてはおりません。
これからの人生は、この病院の皆様からいただいたものと思っております。
病院のますますの発展と皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
※原文の加筆・修正あり
失われた機能の回復は難しいと宣告され、わずかな希望をもって上伊那圏域外より入院リハビリを決心されたAさん。当初は、自身の想いと実際の障害とのギャップがなかなか埋まらず、Aさんもリハビリ担当者もお互い試行錯誤の日々が続きました。
その中で、お互いにやってきたリハビリ効果を確認出来始めたのが、入院から3ヵ月以降でした。足だけではまだお尻を上げることはできませんでしたが、徐々に、自分の足の位置を確かめ、そして、そこから外れないように体幹の位置を修正できるようになってきたときは、確かな手ごたえがあったことを覚えています。
車椅子生活をメインにしながらも、リハビリ内で歩行器歩行をチャレンジできるまでに回復されました。退院時には、「トイレまで歩行器で歩きたい」と明確な目標をもつことができ、介護保険分野のリハビリへ引き継ぐことができました。
Aさんには、こちらのブログには載せきれない程のリハビリ担当者、スタッフ一同に御礼と励ましのお言葉をいただきました。また、明日からの臨床に向けて、一層の精進をしていきたい所存です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
理学療法士 向山 椋太、下平 健、上原 美月
作業療法士 小林 和宏
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