Aさんはご自宅で畑仕事を日課とし、家族に育てた野菜を食べてもらう事を楽しみに畑仕事をされていました。また日々の様子を日記に記し過されてきました。関わらせて頂く中で“日記をかく”“畑をする”“家族と話したい”と想いがあり、その中でも家族に畑の事を教えたいとの想いが強くありました。
リハビリの中で書字練習を始め、辞書を使いながら文章が書けるようになり、多職種と連携してご家族との交換ノートを始めました。交換ノートには野菜づくりのアドバイスなどを書かれていました。
Aさん自身も野菜を作りの想いもあり、多職種でどのように作業を進めていくのか検討し、ベランダでの野菜づくりに挑戦しました。野菜の成長記録もノート記していました。
この夏ピーマンとキャベツを収穫し、ご家族さまに、自宅で食べて頂きました。食べた感想も書かれておりAさんのとても嬉しそうな姿がありました。現在は、二十日大根と人参づくりをしています。
コロナ禍で出来ない事が増えましたが、その中でもできることを模索しご利用者さま、ご家族さまの想いに寄り添った個別ケアを多職種で共有し継続した関わりを続けていきたいと思います。
はびろの里 作業療法士 中野龍美
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