月別: 11月 2023

脳卒中に対する臨床上肢機能アプローチ

日本作業療法士協会会長 山本伸一先生編著の

「PT・OTのための脳卒中に対する臨床上肢機能アプローチ」~弛緩から痙性・失調・肩の痛み、高次脳機能障害等に対するMovement-Therapy~

が三輪書店さんから発売されました。

第2章 支援技術 1    症状別への実践 5失調症 「②体幹を中心としたActivity・生活への展開アプローチ」の項目を 当院作業療法士橋場美樹が執筆しています。

臨床で悩みがちな疾患別症状に対して事例を通して介入の視点が掲載されているため、臨床家にとってわかりやい1冊です。

 

地域の健康づくりの様子をお伝えします♪

地域の健康づくりにも当法人のリハビリスタッフが多く活躍しております!

ここ最近は、班会や地域の健康づくり活動が大変活発になり、「より専門的な話を聞きたい!」と、職員の要請も多くありがたい限りです。

一部の活動を紹介していきます!!

① 辰野町秋まつりボランティアセンター 小田切みのりさん(病院・作業療法士)

20名ほどのご参加があり、認知症予防・健康づくりの体操を実施しました!

② 箕輪町松島 百縁カフェ 浅川佳澄さん(病院デイケア・作業療法士)

毎月行っている松島百縁カフェですが、今回も認知症予防に関する体操を実施しました!

③ 第4回上伊那健康づくりセミナー

約半年に1回実施しているこちらのセミナーですが、今回は元生協病院職員で、現在きみづか整形外科所属の渋谷佳樹さん(理学療法士)を招き、ご講演いただきました!

④ 生協病院健康まつり

約4年ぶり開催の健康まつりですが、医療講演に元生協病院職員で、膝のエキスパート、加納拓馬氏(元生協病院職員・理学療法士)をお招きして開催しました!

⑤ 上伊那退職教職員の会 中村一希さん・倉田学さん(病院・理学療法士)

「冬に向けて必要な体作り」をテーマに、当院の理学療法士を派遣して実施しました!ただ講演を聴くだけでなく、クイズ形式にして体験してもらうよう工夫されました!

⑥ 伊那市中学生キャリアフェス2023 有賀康大さん(組合員センター・作業療法士)

伊那市の全中学2年生を対象とした、「伊那市中学生キャリアフェス2023」に、上伊那医療生協としてブースを出展しました!看護や介護、リハビリなど当法人の強みを生かしたブースに大勢の皆さんが寄ってくれました!

 

 

ユニットケーススタディー

今日はユニットケーススタディーでした。

回復期リハビリテーション課では回復期リハ病棟を4つのユニットに分けてチームで担当しており、今日はA西ユニットの患者さんのケーススタディ-でした。

上肢の痙縮が強い患者さんでしたが大槻利夫先生(ボバース上級講習会インストラクター・神経系専門理学療法士)の指導のもと1時間の介入で上肢の痙縮が緩み、指の動きがわずかに出現し患者さんも変化に驚かれていました。ユニットスタッフみんなで学び、みんなが技術習得することで今後さらに改善が期待できます。

ケーススタディーのあとは実技練習をみんなで実施しました。最近中途入職された既卒のOTさんも患者さんの大きな変化に大変驚かれて熱心に実技練習をされていました。

患者さんとの合意目標が達成できるように、私たちも日々、ブラッシュアップしていきたいと思います。

上伊那生協病院 回復期リハビリテーション課 橋場美樹

変形性膝関節症の勉強会が行われました

10月28日(土)

上伊那生協病院リハビリテーション部では、外部講師の加納拓馬先生をお招きして、「変形性膝関節症の研究最前線 OA疾患に対するリハ診療のすゝめ」と題して勉強会が行われました。

加納先生は、上伊那生協病院で理学療法士としてのキャリアをスタートされ、現在は埼玉県のクリニックに勤務されており、臨床業務のみならず研究や学会発表も多数行われております。膝関節の研究が国際誌のジャーナルに掲載されるなど幅広くご活躍されています。

今回、リハビリテーション技師を対象として現代医学における最新の知見を交えながら、変形性膝関節症に対する医学的診断に用いられる検査や罹患者の特性、膝関節の変形を進行させる因子と予防・改善策についてご講演いただきました。

本邦における変形性膝関節症の罹患者は約3000万人と推定されており、実際の臨床現場で膝の症状に困っている方に直面することは多々あります。

講義の中では、膝関節の疼痛の具体的なメカニズムやそれに対する治療の実技を行っていただき大変貴重な機会となりました。

また、内側半月板後根損傷(MMPRT)がOA進行のリスクファクターになることなど、聞きなれない言葉ではありましたが改めて学ばせていただくことが出来ました。


講義の最後に、研究や多数の学会に参加されている加納先生からチャレンジすることの大切さについてもお話をいただきスタッフ一同、大変刺激になりました。

今回学んだことを日々の臨床に活かし、患者様に少しでも良い治療ができるよう更なる知識・技術の研鑽に励んでいきたいと思います。

上伊那生協病院 理学療法士 岡部高明

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