10月28日(土)

上伊那生協病院リハビリテーション部では、外部講師の加納拓馬先生をお招きして、「変形性膝関節症の研究最前線 OA疾患に対するリハ診療のすゝめ」と題して勉強会が行われました。

加納先生は、上伊那生協病院で理学療法士としてのキャリアをスタートされ、現在は埼玉県のクリニックに勤務されており、臨床業務のみならず研究や学会発表も多数行われております。膝関節の研究が国際誌のジャーナルに掲載されるなど幅広くご活躍されています。

今回、リハビリテーション技師を対象として現代医学における最新の知見を交えながら、変形性膝関節症に対する医学的診断に用いられる検査や罹患者の特性、膝関節の変形を進行させる因子と予防・改善策についてご講演いただきました。

本邦における変形性膝関節症の罹患者は約3000万人と推定されており、実際の臨床現場で膝の症状に困っている方に直面することは多々あります。

講義の中では、膝関節の疼痛の具体的なメカニズムやそれに対する治療の実技を行っていただき大変貴重な機会となりました。

また、内側半月板後根損傷(MMPRT)がOA進行のリスクファクターになることなど、聞きなれない言葉ではありましたが改めて学ばせていただくことが出来ました。


講義の最後に、研究や多数の学会に参加されている加納先生からチャレンジすることの大切さについてもお話をいただきスタッフ一同、大変刺激になりました。

今回学んだことを日々の臨床に活かし、患者様に少しでも良い治療ができるよう更なる知識・技術の研鑽に励んでいきたいと思います。

上伊那生協病院 理学療法士 岡部高明