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ボバース イントロダクトリーモジュール講習会

昨年に引き続き、10/2~3日の2日間で当院リハビリテーションスタッフ対象に院内ボバースイントロダクトリーモジュールコースⅠが開催され、受講させていただきました。

※イントロダクトリーモジュール講習会とは:近代のボバース概念の発展に伴い日本ボバース講習会講師会(Japan Bobath instructors Traininng Association)認定の公式講習会となります。

当院理学療法士課に在籍する大槻利夫先生からご指導いただきました。講習内容としては実際の患者様を通して、治療に向かうため身体の評価をしたり、色んな場面における治療展開を学びました。

今回対象となったスタッフは新人から若手が多く、沢山悩みながらも、スタッフ間で教え合いながらチームワークを発揮できた2日間になったかと思います。臨床経験が2、3年目の若手にとっては、日々の治療介入を振り返る機会になり、とても濃い経験となりました。

多くの患者様に喜んでいただける治療を提供できるよう、今回の講習会で学んだ事をこれからの臨床に活かしていきたいと思います。

作業療法士 唐澤 千春

第55回日本作業療法学会へ参加しました!!

2021年日本作業療法学会は「作業療法の分化と融合ー輝く未来に実践知のバトンをつなぎ・たくす」というテーマで9月10日11日の2日間のライブ配信と9月13日~10月17日の約1ヶ月間のオンデマンド配信で行われました。

当院からは2名がポスター発表を行いました。

作業療法士 原 香菜「当院における集団作業活動の集団特性のまとめ」の演題で当院回復期リハビリテーション病棟での集団活動の取り組みを発表しました。

作業療法士 小平 綾「地域における訪問支援チームの取り組み」の演題で地域における小児リハの取り組みを発表しました。

シンポジウムや発表の中には保育、学校、放課後等デイサービスなどにおける作業療法士の実践もおおくあり作業療法士の活躍できる場の広がり、保育や学校現場と医療のつながりが強化されていることを実感しました。またターミナル期やQOL(生活の質)の講義も日々の治療に役立つもので、今後その子らしく、その人らしく生きていく支援が出来るよう知識・技術を深めていきたいです。

作業療法士 原 香菜 小平 綾

ドライビングシュミレーターがリニューアルしました!

上伊那生協病院では、脳卒中の方に対する自動車運転支援を実施しています。その際に評価・治療で使用しているドライビングシュミレーターの環境がリニューアルしました!

車のシートは車種によって異なり、特に車体との接合部が凸凹しているものがほとんどで、構想から約2年・・・。ようやく加工しやすいシートと巡り合えました。それを大工をしているリハビリスタッフのご家族様がご協力してくださり、当院のドライビングシュミレーター仕様に加工していただきました!今までは普通の椅子で行っていましたが、今回実際の車のシートを使用し、患者様の個別性に合わせて座席の調整もできるようになり、より車の環境に近い形になりました。アクセル・ブレーキの位置も実際の高さに近い形で運転操作練習ができるようになりました。

それにより正確な評価・治療ができるのではないかと思います。今後もより良い環境でのリハビリの為、試行錯誤していきます。

リニューアルした環境の中で、今後も運転支援に力を入れていきます!

運転支援チーム 作業療法士 穂高

患者様からのお手紙

先日、当院の回復期リハ病棟を退院された方から素晴らしいお手紙をいただきました。御本人様・御家族様より、了承を得ましたので、紹介したいと思います。

上伊那生協病院の皆様へ

私は昨年の秋から、両足に違和感を感じ、日を重ねるごとに悪化し、冬になって両足とも自分の自由にならない状態で、立つことすらままならなくなって、自宅近くの病院に入院しました。その病院で、『広汎性脊柱管狭窄症』という診断を受け、生協病院のリハビリの話を聞きました。安全かつ効果が高いとの事の説明を受け、信じてやってみようと決心しました。絶望しかなかった私の心に明るい灯がともされたことは確かです。入院をして、リハビリを受けて驚かされたのです。

人の手のみで筋肉の活性化を進め、自然体のなかで再び筋肉がよみがえってくるのです。今までこんな療法が有ることすら知らなかったです。

~中分略~

入院する前は、「難病」と国から指定され、『治る見込みはない』とレッテルを貼られた私の足が、3ヵ月経過した頃より、上体が足の上でビシッと収まるようになりました。足がまるで歩くのを待っているかと思われるくらいの感が、体中を駆け巡っているのです。何とすごいリハビリでしょう!そこから2か月の間で歩けるまでに体を作り変えたすごさ!

~中分略~

この機会をくださった院長はじめ、スタッフの皆様に対しての感謝の思いも忘れてはおりません。

これからの人生は、この病院の皆様からいただいたものと思っております。

病院のますますの発展と皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

※原文の加筆・修正あり

失われた機能の回復は難しいと宣告され、わずかな希望をもって上伊那圏域外より入院リハビリを決心されたAさん。当初は、自身の想いと実際の障害とのギャップがなかなか埋まらず、Aさんもリハビリ担当者もお互い試行錯誤の日々が続きました。

その中で、お互いにやってきたリハビリ効果を確認出来始めたのが、入院から3ヵ月以降でした。足だけではまだお尻を上げることはできませんでしたが、徐々に、自分の足の位置を確かめ、そして、そこから外れないように体幹の位置を修正できるようになってきたときは、確かな手ごたえがあったことを覚えています。

車椅子生活をメインにしながらも、リハビリ内で歩行器歩行をチャレンジできるまでに回復されました。退院時には、「トイレまで歩行器で歩きたい」と明確な目標をもつことができ、介護保険分野のリハビリへ引き継ぐことができました。

Aさんには、こちらのブログには載せきれない程のリハビリ担当者、スタッフ一同に御礼と励ましのお言葉をいただきました。また、明日からの臨床に向けて、一層の精進をしていきたい所存です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

理学療法士 向山 椋太、下平 健、上原 美月

作業療法士 小林 和宏

藤田先生との運転ミーティング

2月24日(水)、千葉県立保健医療大学の藤田佳男先生と、当院の出口先生を含む運転チームでオンラインを経由してミーティングを行わせていただきました。

主には、藤田先生が開発に関わったVFIT(Visual Field with Inhibitory Tasksの略)について、臨床で使用していくうえでの疑問などを、ディスカッションさせていただきました。

VFITは、脳損傷者の有効視野を簡便に測定するソフトウェアで、ある視覚課題を遂行中に、注視点の周りで情報が瞬間的に提示され、反応しなければならない検査です。紙面上の検査では評価できない“受動的注意(周囲の状況に気付く力)”を評価するため、運転適性との関連が多数報告されています。

当院では、平成30年9月に藤田先生をお招きして「認知機能と自動車運転」を講演していただいた際に、VFITを導入しており、今では、運転適性を判断するうえで、重要な評価ツールとして活躍しております。

ミーティングの中では、年齢別のカットオフ、当院で行っている認知症運転評価でのVFITの適応など、臨床的にVFITをどう展開させていくか、多岐にわたってディスカッションを行うことができました。藤田先生からも、最新の研究テーマや、過去に有用だった文献の紹介を受け、改めて「運転支援」の分野の奥深さに触れる機会となりました。

まだまだコロナ禍で、来年度以降も、全国的な研修開催自体がWeb開催になることが予想されますが、こういった機会に臨床的な疑問を著名な先生とディスカッションできたことは、当院にとっても有意義な時間でした。

また明日からの臨床に励んでいきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

上伊那生協病院

作業療法士 小林 和宏

腰痛予防体操のご紹介

 新型コロナウイルスが全国で広がり、上伊那地域も影響を受け、外出自粛を余儀なくされています。リハビリ課でも外来リハビリの制限、班会や健康チェックを開催することができず、リハビリ職員が地域の皆様方と接することができない状況となっています。

 そこでご自宅でもできる腰痛予防の体操を写真を用いて簡単ではございますがご紹介したいと思います。

 腰痛は国民の80%が一生に一度は経験するといわれています。この腰痛は脊柱管狭窄症や椎体圧迫骨折など痛みが特定される(特異的腰痛)15%、ぎっくり腰など原因が特定できない(非特異的腰痛)85%に分けられます。

 腰そのものに問題がある場合だけでなく、職業・生活習慣・ストレスなどの要因が複雑に絡んでいるため、自分の生活を顧みることも、腰痛の原因を知るための第一歩となります。

 写真を参考に、是非ご自宅でも実践してみてください。

 

①腰を反らす運動

・足を肩幅よりやや広めに開き、両手を支点に腰をしっかり反らす

・息を吐きながら腰を反らした状態を3秒間保つ(痛気持ちいい程度で)

こんなとき:パソコン作業や家事・育児など前かがみの姿勢が続いた後に

②腰を横に曲げる運動

・壁から離れて立ち肩の高さで手掌から肘まで壁につき、腰を横に曲げる。

・違和感を感じて曲げにくい側があれば、その方向に、ゆっくりと息を吐き   ながら徐々に曲げ、きついと感じるところまでしっかり曲げる。

こんなとき:腰の左右どちらかに違和感がある場合

(健康長寿ネットより引用・改変)

③キャット&ドッグ

・大きく息を吸いながら背中を丸めましょう。

・息を吐きながら背中を反るようにしましょう

・腰はあまり動かさずに胸の部分をしっかり動かしましょう。

こんなとき:慢性腰痛・肩こりがあるとき、長時間のデスクワークのあと

④股関節のストレッチ

・息を吐きながら、片足を抱えて膝を肩に近づけるようにして、20秒間止めて下さい。

・お腹の力を抜いて、お尻や腰が伸びるようにしましょう

こんなとき:長時間、同一姿勢をとったあと、股関節の硬い方

(理学療法ハンドブック シリーズ③腰痛より引用・改変)

 身体の構造や機能は人それぞれ違うため上記体操の効果にも個人差が出ます。痛みの出現や増悪があれば医療機関を受診して下さい。

 姿勢・動作を意識しながら、腰痛予防を心掛けていきましょう!

上伊那生協病院 理学療法士 米山拓登 中島佳美

作業療法学会へ参加しました!!

第54回日本作業療法学会へ、当院作業療法士3名で参加しました。

本来であれば、新潟での開催を予定していましたが、今回は新型コロナウイルスの影響で、Web開催となりました。その為、期間が9/25~10/25と長期間となり、参加登録により、閲覧可能となっています。

今回のテーマは、「作業の魅力・作業の力 ~暮らしを支える作業療法の効果~」です。

Web開催の為、直接ディスカッションが行えず、残念でしたが、1ヶ月の期間で様々な分野の発表を閲覧できました。

現地に行けなくても気持ちは新潟です(笑)

各地の作業療法士の活躍を感じ、日々の臨床を頑張ってきたいと思いました。

院内での発表は、とても盛り上がりました!!(笑)

有賀康大:「臨床実習指導体制における当院のシステム作りと対策―ハラスメント対策と指導者教育の工夫―」

山口萌子:「馴染みある作業の再獲得を通してケア拒否が軽減した事例―TEACCHの構造化を用いた関わり―」

穂高友紀:「自宅の庭でのぶどう狩りを目指して」

このような演題で登録しています。

残り期間は少ないですが、是非ご覧いただければと思います。質問もお待ちしております!!

上伊那生協病院 リハビリテーション課 有賀康大、山口萌子、穂高友紀

2020年度 学運交(病院リハ)を開催しました

10月10日、毎年実施されている「学術運動交流集会(病院リハ部門)」(以下、学運交)が開催されました。

今年は、新型コロナウイルスの関係で、法人リハ全体では実施せず、各事業所別で日程を決めて実施する方針となり、病院リハ部門でも感染対策を講じた上で開催させていただきました。

各スタッフが日頃の臨床活動(症例発表、事例検討、チームで行っている活動報告など)を発表する場として、内容は多岐にわたります。この日のために、臨床業務以外の時間に準備し、1~3年目のスタッフは指導者と何度も打ち合わせを重ね、内容を試行錯誤してきました。

グループは各職種が混合となっており、発表によっては鋭い角度からの質問が飛び交い、予定していた終了予定時間を1時間あまり超過するグループがあるなど、白熱したディスカッションが今年も健在でした。

今年は、全国的に研修が中止、オンライン上での開催となり、セラピストとしてモチベーションをどう保つのか、模索する日々が続きます。そんな中、学運交は若手・ベテラン関係なくセッションを行うことで、自身の日々の臨床を振り返えることができる貴重な恒例行事となっています。また、明日から目の前の患者様に、よりよいリハビリテーションが提供できるように鋭意努力していく所存です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

法人リハ交流委員 OT 小林和宏

院内スタッフ対象 ボバースイントロダクトリーモジュール講習会

8月、9月と当院リハビリテーションスタッフ対象に院内ボバースイントロダクトリーモジュール講習会Ⅰ、Ⅱを開催しました。

このコロナウィルス禍の中、全国各地のリハビリテーション講習会の多くが中止になっており、講習会の在り方としてもオンライン研修会等、実際の臨床スキルをどう養っていくかも課題になっている現状があります。

その中で当院としては感染対策、事前の体調管理等、環境ともに配慮した中、講師として、当院理学療法課に在籍する大槻利夫PT(Bobath Advanced Course Instructor/日本理学療法士協会 専門理学療法士(神経系))、アシスタント講師として当院言語聴覚課に在籍する長谷川和子ST(Bobath ST Lecturer / PhD)からの指導をいただける貴重な講習会を開催することができました。

※イントロダクトリーモジュール講習会:近代のボバース概念の発展に伴い日本ボバース講習会講師会(Japan Bobath Instructors Training Association)認定の公式講習会となります。

 

当院として、また個々のスタッフとしても、コロナ禍の状況の中でも、歩みを止めず、そして研鑚を積んでいく姿勢を忘れずに日々の臨床実践の中で生かしていきたいと思います。

 

上伊那生協病院 理学療法課 宮沢規章

 

 

 

 

 

 

発達外来からお知らせ①

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、小児リハビリテーション(発達外来)が中止となり、病院で一緒にトレーニングができない状況にあります。

そこで、ご家庭でもできる運動遊びなどを、動画でご紹介していこうと、新たな取り組みを始めました!

外出自粛期間中に「家でどんな遊びをしたらよいの?」という声も聞こえてきました。そんな声に少しでも応えられるように、また、普段の生活の中でのお子さんとの遊びの材料にしていただければと思います。

第1弾は、「なりきり動物」「家族できる運動遊び」をご紹介しています!!

長い時間遊んであげなきゃ!と思わなくても大丈夫です。5分でも、お互いに楽しんで行えることが重要です!始めてしまうと、「切り替えがうまくいかない」というお子さんには、
・「○○分までね」「これをしたら次はこれをするね」と見通しを立てるなども有効かもしれません。

ホッと一息、笑って過ごせる時間を作ってみてくださいね。

動画は↓から

お家でできる親子遊び

上伊那生協病院 小児リハ担当 小平綾

 

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